スナノキヲク 10



チュニスにて


 くらげはトズール、ガフサを通って首都チュニスに戻ってきました。この近くにはローマ時代の遺跡が残っています。劇場や住居跡そしてお決まりの大浴場。ただ、この大浴場は大統領官邸の隣にあるので警備が厳しく、写真も規制されていて、チュニジアにしては珍しく、落ち着きのないところでした。そして、シディ・ブ・サイドの町。地中海に面した丘の上は白い壁と青い窓のちょっとギリシャ風の街です。観光客も多く、みやげ物屋もひしめいています。そして町中へ。買い物とチュニジア最後の食事を済ませ、翌朝空港へ。飛行機に乗り込もうとすると「おはようございます」と声をかけられた。相手はチュニジア人でした。とても日本語がうまく日本に住んでいるとのことでした。くらげのチュニジアはニュージーランド人の日本語に始まり、チュニジア人の日本語で幕を閉じました。

青いチュニジア





シュクラン

 チュニジアで出会った人達。一見愛想の無さそうな男達だが、困っている時は必ず何かしらしてくれるとても親切な人達です。ほりが深く整った顔立ちのきれいなお姉さん達。顔に入れ墨をしている南部のおばさん達。車に乗せてくれたおじさん達。沙漠をガイドしてくれた駱駝使いのおじさん。美味しい食事を作ってくれたレストランの人。暇潰しに色々と話をしてくれたおじさん達。一緒に遊んだ少年。道端で日本語で挨拶をする通りすがりの人。話し相手になってくれた旅行者達。アメリカ人は嫌いだけど日本人は好きだと言っていた運転手。愉快な動物園のガイド。一緒に車に乗って一緒に食事をしたおじさん達。宿を提供してくれたホテルのおじさん。一時間も日本語でいろいろ教えてくれたおじさん。ほんとにほんとに、みんなありがとう。
シュクラン!





あ・と・が・き


 最初に「スナノキヲク」を配ってから、すでに5年以上経ってしまいました。今さらっていう気もするのですが、何かの役に立つことがあるかもしれない、非常に消極的かもしれないけど、Website用に書き直してみました。旅行記が好きな人は他の旅行記と比べて文体の違いなど見ても面白いかもね。えっ、もっと本質的な部分で勝負しろ?
 知らない人、忘れちゃった人がほとんどでしょうからオリジナルについてちょっと説明します。最初に配ったのは1995年の正月でした。友人に配るために作りました。多分20〜25位作ったのではないかと思います。 作り方は両面コピーをホチキスで綴じました。同人誌そのものですね。

これがオリジナルの表紙です。
右の黒い部分は製本テープです。
手作りですねぇ(笑)。
内容のレイアウトです。
元は縦書きなんです。
大きさはA5でした。


 今回は、地図を作り直して、地勢データと、本文に3つ追加し、写真はかなり追加しました。その他細かい部分は少し直しましたが、基本的にはオリジナルのままです。
 当時(初版?)のあとがきにも書いたのですが、チュニジアは観光に適した国だと思います。異文化に触れられ、治安がよく、設備も整っています。ヨーロッパに長期旅行するとか(駐在とかもね)、イタリアに行ったついでに寄るのもいいと思います。ローマから飛行機でたった1時間ですからね。パリからも飛行機たくさんあります。今は「地球の歩き方 チュニジア編」も出ているので参考にするといいでしょう(まだ読んでいないのだけどね)。もし、質問などありましたら出来る範囲でお答えします。
 長らく、おつきあいいただいて、ありがとう。シュクラン。





お し ま い




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