スナノキヲク 3



こんにちは!


チュニスはチュニジアの首都。ローマから飛行機でたったの1時間。ローマの空港にあれほどいた日本人観光客は不思議なことに全くいません。入国審査や両替などを済まして市内へと向かうバスの中で日本語で声をかけられました。相手はニュージーランドの学生でした。やはり観光でチュニジアを訪れたのだそうです。日本語は僕らが英語を習うように学校で習うのだそうです。しかし、こうして会話が出来るのだから日本の英語教育とはちょっと違いますね。今はロンドンに住んでいてリビアまで行きたいのだそうだが、ちょっとムズカシイだろうな。ユースを探していたらしいが残念ながらくらげの資料には載っていません。観光局の場所を教えてあげたけど見つかったかな。リビアまで行けたかな。今度は日本に遊びに来てくださいね。





あいやっ!


チュニジア・アルジェリア・モロッコ(場合によってはモーリタニア・リビアの一部を含んで)《マグレブ》と呼ぶことがあります。これらの町にはメディナと呼ばれる市場があって、細く曲がりくねった道の両側に多くの店が立ち並んでいるのです。日本ではモロッコのフェズやメクネスのものが有名ですが、マグレブの都市ならば大抵は有るものなのです。くらげもメディナに行ってみました。かなり古くから栄えていて、城壁で囲まれ、細い路地を多くの人が行き交う。見るからに怪しい。スリなどもいそうです。実際くらげも鞄を開けられ、旅行会話の本二冊を盗まれてしまったが、あんな物盗んでどうするのだろう。幸い貴重品類はしっかりガードしていたので何も被害は無かったけど。富めるものはそうでないものに施しを与えなさいというコーランの教えにのっとってお土産にあげたつもりにしよう。





ハリッサ・ハリッサ

チュニスにはいずれ戻ってくるのでさっそく沙漠(通常現代日本語では『砂漠』と書くが、本来は「水が少ない所」の意味で、『沙漠』が正しい。)が広がるチュニジア南部へ向かいます。列車に揺られ約6時間。車窓からは延々と広がるオリーブ畑が続きます。車内ではワゴンを押しての車内販売もあり、昼ごろにサンドイッチを買いました。かつてのフランスの影響でフランスパンに切り込みを入れて、オムレツと野菜とオリーブが入っています。本場おフランスのサンドイッチと異なるのは、パンに『ハリッサ』(唐辛子とスパイスからなるペーストで当然辛い。マグレブ特有のスパイス。これがないことにはマグレブ料理は始まらない。日本でもかえますよ)が塗ってあるのです。ちょっとびっくりしたけど、日本だってパンに辛を塗るのだから、びっくりしてはいけないのかもね。

 車窓からの風景





街の中の風景


車窓から椰子の木が目立ち始めるとまもなく終点のガベスに到着です。ガベスは南部の大都市で大きな工場も見えます。とは言っても町自体は多分日本の中小地方都市くらいの規模です。『地球の歩き方』のガイドブックはいいのだけれど、しばしば地球の迷い方に変身します。まあ仕方ないことだとは思っているのだけれど、ここガベスでもやはり地図はあてになりませんでした。しかし、チュニジアは立派な観光国なのでホテルは至る所に有り、ガイドブックを参考にしなくてもすぐ見つかるのであまり不便は感じません。その辺がチュニジアという国の立派なところです。値段だってシャワー・朝食付きで千五百円位なのです。治安もいいので街中を1人で歩いても全く問題がない。当たり前のようだけれど、ガイドブックがあてにならないときにはとても心強いのです。





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