ひまつぶし
くらげは駱駝ツアーを二泊三日で申し込みました。しかし、申し込んだところが何となく怪しげなところで、実際に出発してみないと安心できません。知っている人も多いと思うけど、『…のはず』は現実になるまで安心は出来ないのです。出発地で二時間ほど待たされていると、轟音と共に、日本製の四駆数台に分乗した旅行者がやってきました。彼らは無駄な時間もなく駱駝に乗って散歩に出かけて行きます。大手旅行代理店と、行き当たりばったりの個人旅行者との違いでしょう。まあ全ては神が決める国。くらげは気長に待つしかないのです。やがてぽつりぽつりと町の人が集まってきます。しかし、そのほとんどは暇潰しなのです。そして、人達と何となく会話のような会話を交わす。そんな人々を大地が支え、青空が包み、太陽が暖めています。
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