スナノキヲク 7



サバクのユーウツ


誰でもきっと子供の頃に読んだ絵本の中に「千一夜物語(アラビアンナイト物語)」があるはずですね。駱駝に乗って沙漠を旅するのは子供の頃の憧れをほんのちょっぴり叶えるようなものかもしれません。空飛ぶ絨毯やアリババの秘密の洞窟、アラジンの魔法のランプにも出会えそうな気がします。こうしているととてもロマンチックなのですが、残念ながらこの旅を不愉快にする野暮なやつがいるのです。蝿です。沙漠にいるといつのまにか、何百という蝿がまとわりついてきます。どこから来るのかわからないけど、いつのまにか体や荷物にびっしりと止まっているのです。うっとうしいことこの上なく、手で追い払うのですが、すぐに戻ってくるのであまり効果がありません。電気掃除機で全部吸い取ったらさぞすっきりするだろうと思いましたけど。





ちっちゃなキャラバン


 沙漠の途中で駱駝を発見しました。どうも何処かからか逃げてきたようで、足の縛られているのが2頭と何もされていないのが1頭。ガイドの駱駝使いは足を自由にしてくらげの乗っている駱駝につなぎましたが、元々自由な駱駝には何もしません。つながれた駱駝3頭は連なって歩いていきます。くらげは一頭残された駱駝が気になりました。いくら駱駝が沙漠に強いとは言っても置きざりではかわいそうです。でも、その残された駱駝はくらげ達の後を追ってくるのです。元々の州政か教え込まれたのか知りませんが、駱駝は群を作りたがるみたいです。一頭が動きだすと何となく付いてくるみたいです。途中で何故か駱駝が増えて、合計7頭になっても半分くらいは繋がなくても一緒についてきました。7頭もいるとちょっとしたキャラバンを組んでいるようでした。


駱駝キャラバンです





今は昔

 サハラはアフリカ大陸北部の広大な地域を占め、今は乾いた大地が横たわっているだけですが、かつては緑の木々が覆い茂っていたのだそうです。確かに今はその面影は何もありませんけど、アルジェリアにある数千年前の岩絵には数多くの動物が描かれているそうです。それだけ草木が豊富だったのです。残念ながらチュニジアにはそのような絵はありません。しかし、チュニジアに限らずサハラではあちこちで化石が見つかります。くらげが直接見つけたわけではないけれど、沙漠で3個ほど手に入れました。ひとつは明らかに二枚貝の形をしています。どうやらもっと昔のサハラは海の底だったということになります。本当のことはよく知りませんが、海底の砂紋が何万年かそれ以上の時間をかけて陸に上がって砂丘の風紋を作るようになったと思うと面白いと思いませんか?





Restaurant en Tunisie II


 チュニジアの食べ物の第二弾です。安料理ばかりだけどみんなで流行らせましよう。
 シシ・カバブ 串焼きのお肉です。鶏肉だったら「焼き鶏・塩」に相当しますが、羊肉がほとんどです。クセはなく食べやすいです。
 カバブ・メシュイ 串焼きではなく鉄板焼きの肉。やはり羊だが、串焼きと味の上では差がないと思います。
 ポワッシーシ グリーンピースの煮込み。ハリッサを入れて辛くして食べる。はっきり言って高級ではない。屋台やスタンドの食堂で食べられる。わざわざ探して食べるほどのことはない。
 テ・チュニジアン その名の通りチュニジア風の紅茶。小さなポットにお茶の葉と砂糖をどっさり入れて煮立ててつくる。疲れたときにはとっても美味しい。レストランによっては注文しなくても食後についてきます。





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