くらげ旅行記第11話の2ばんめ〜

戦場の跡 クイネトラ




今は、イスラエルと、パレスチナは和平に向けて、
いろいろと、協議をしているようですが、
1948年にイスラエル建国と共に中東戦争が始まり、
度重なる戦争の結果、イスラエルが
シリアのゴラン高原とヨルダンのヨルダン川西岸を
占領して停戦しているさなかです。
外交的にはゴラン高原の返還が約束されたとはいえ、
現実にはまだまだ占領状態が続いています。
この、停戦ライン間近にクイネトラという町があります。
正確には、あったのです。
町は戦争で破壊され(た事になっている)、住民はいません。
国連軍が駐留し、停戦監視に当たっています。
上の写真の左の建物、UNの文字があります。
奥にイスラエルの入植地が見えます。
近くには地雷原もあるそうです。

実は、ここへは、訪れることが出来ます。
許可がいるのですが、すぐに取れます。
乗り合いタクシーに乗り、途中でバスに乗り換えます。
バスには途中から、ガイド(監視)が乗り込み、
道案内などをします。
もちろん、たどり着くまでは、シリア軍、国連軍、
双方のパスポートと許可証のチェックがあり、
緊張感が高まります。
しかし、停戦が長く続いているためか、
意外にも町(跡)は崩れた廃屋を除いてはのどかで、
人もいないので、とても静かです。
つい最近知ったのですが、このクイネトラの町、
UNDOFの兵力引き離し地帯にすでに入っていたのですね。

クイネトラの病院跡です。 人影の無い街跡



ち ず(シリア全土)


クイネトラとゴラン高原