くらげ旅行記第11話の補足ページ

シリア その2



・ シリアのおねいさん

シリアはイスラム国なので女性が街中に出ることは少ない。と、思いがちですが、都市部は違うようです。地方に行けば確かにその通りなんですけどね。
ダマスカスで先進的な(?)女性が多いのは都市であるということの他に、レバノンに近いと言うこともあります。ダマスカスからベイルート(レバノン)へは車で2〜3時間、しかもシリアはレバノンに対して非常に大きな影響力を持ち(「レバノンはシリアの一部」みたいに思っている人もいるくらい)、文化や情報が行き交っているのです。
レバノンは内戦で荒れてしまいましたが、以前は中東の国際情報センターのような役割を果たしていたほど、華やかだったそうです。
今は再建に向けて努力しているところです。


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・ ファラフェルとホンモス

どちらもこの辺りの食べ物です。
ファラフェルは豆(ひよこまめ)をすりつぶして団子にした物を油で揚げます。豆コロッケとでも言うのかなぁ。そのまま食べてもおいしいけど、普通はサンドイッチにします。日本のようなパンではなくて、平べったくてうすい、ローカルなパンでまきます。
ホンモスはやはり豆をすりつぶしてオリーブオイルを混ぜた物。パンに付けるジャムのように使います。プレーンの他にトマト味などのバリエーションがあります。


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・ シリアの駄菓子

どこの国にも駄菓子屋はあります。
中東でよく売られているのはタネ。
ひまわりやカボチャなどの種を炒った物です。中国でもよく食べるらしいですね。屋台もあって暖かい種を食べられます。値段は安いのでみんなあっちでもこっちでも食べています。
あっ、殻は食べないですよ。中身だけ食べるのです。くらげはあまり上手じゃないけど現地の人はポリポリ器用に口の中で割りながら食べています。残った殻はその辺に・・・。なので公園に行ったりすると地面は殻だらけです。
駄菓子屋にもアメやスナック菓子に並んで売られています。

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・ パスポートの有効期限

現在のパスポートには有効期限があります。
(かつてあった「1次旅券」には期限がなかったとか、確認はしていませんが)
5年にしろ、10年にしろ、いつかは来るのですが、ぎりぎりまで使えるわけではありません。
もちろん、パスポート自体は有効なのですが、入国する国によって、有効期間の残りが決められているのです。
国によって違いますが、ヨルダンでは、6ヶ月以上になっていますし、1年以上という厳しい国もあります。
ですから、パスポートの有効期限が近づいたら、早めに更新した方がいいのです。
更新は、有効期限の1年前から受け付けてもらえます。

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・ 親切な大使館 不親切な大使館

外国に長くいると、日本大使館にも、お世話になるときがあります。
くらげのようにパスポートの更新や、ビザをもらうためのレター申請、手紙の受け取りなど、広範囲に渡ります。
日本大使館でも、場所によって、親切な所と、そうでないところがあります。
くらげの感覚では、日本人(特に観光客)が多く訪れ、トラブルの多い国の大使館は評判が悪いように思います。
今回では、エジプト、トルコでしょうか。
インドは悪くなかったです。
逆にあまり日本人が訪れなさそうな国では、親切みたいです。
イラン、シリアなどでしょうか。
わからないではない部分もありますけどね。

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・ イスラエルとパレスチナ

何かと物騒な話題になりやすい中東問題ですが、基本的にイスラエル(ユダヤ人)対アラブ(パレスチナ人)の構造です。
民族の定義はどこでも大変難しいのですが、簡単に言えば、アラビア半島の地中海沿岸に住んでいるのがパレスチナ人で、その中のユダヤ教徒がユダヤ人です(多分かなり反論もあるでしょうが、簡単に言うとそんな感じです)。
くらげは基本的にユダヤ人が嫌いなのでイスラエルには行かなかったですが、ヘブライ語も右から左に文字を綴ったと思います。単語もアラビア語と共通する部分もあるようです。
遺産相続を巡る肉親の争いの様ですね。
それにしては犠牲が大きすぎますが。


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・ イスラエルによる占領

返還がうたわれているとはいえ、イスラエルは近隣諸国を占領している状態が続いています。
現代これほどまでに堂々と他国を侵略するのは珍しいですね。他にあるといえばUSAと中国ぐらいでしょう。
まぁ、「近隣諸国からの侵攻を防ぐため」という言い分もわからないでは無いですが、よその国まで占領するのはちょっとどうかと・・・。
イスラエルと陸続きの国はすべて侵攻されています。
ゴラン高原(シリア)、ヨルダン川西岸(ヨルダン)だけではなく、レバノン南部(撤退)、ガザ地区、シナイ半島(エジプト:撤退完了)とすさまじいです。
シナイ半島は撤退条件の一つとして、イスラエル人のビザ無し入国が付されています(現在も継続中)。


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・ 破壊された町

シリアがこのようにイスラエルによって破壊された町を見せるのは、もちろんプロパガンダの一端でもあるわけです。
イスラエルの無謀ぶりを見せるいい機会なのです。
そういったことを考えると、町の破壊が全てイスラエルによる物かどうかはわかりません。
シリアが意図的に「演出」している可能性もあります。
もちろん、イスラエルがシリアを占領しているのは事実ですし、この街が破壊されたのも事実でしょう。
あとは、演出の部分ですね。
どこでもそうですが、「国家」って、恐ろしいですからね。

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・ パルミラ

『パルミラ』と、書いていますが、現地では「バルミラ」と発音しています。
アラビア語には原則半濁音がないためだと思います。 英語などの話せる人(半濁音が発音できる人)はいいのですが、アラビア語しか話せない人は半濁音がすべて濁音になるので注意です。
じゃあなんで「パルミラ」何でしょう?なぞです。

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・ アラブミュージック

インドからトルコ、エジプトと旅しましたが、この辺りの音楽は似ています。
でも、国境を越えるとちょっとずつ変化してゆきます。
それでもインド音楽とアラブ音楽はよく似ていると思います。
踊りまで似ている気がします(両手を肩当たりまで上げて、手首を回しながら腰のひねりを加えてゆきます)。
ちなみに、現代音楽(ローカル・ポップス)の話です。


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