別冊・電網ねこみみ属性 『イマドキノ街ハ…』

Phase 4.5: おたく with what's new
「ね」 おぉ、ここが目的の…って、なんか地味だな。
これが世界的な展示会なのか?
「モ」 そうね、思ったより地味ね。
世界的な建築展ってイメージとはちょっと違うね。
「ね」 なんか寂れた大学の学祭みたいだな。
たこ焼き屋とかないかな。
「モ」 無い。ぜーーったいに、無い。
「モ」 あははははは…
「ね」 あははははは…
「モ」 ここが日本館か…
「ね」 おじさんたち、ついに来ちゃったね(笑)
あの二人はモモ子ちゃんのお友達?
「モ」 やめてよ!!
ボクだってキモオタは遠慮だよ!!
「ね」 モモ子ちゃん。今、全国三百万人のキモオタを敵に回したね。
「モ」 いいもん。ボク、もっと普通なお友達が欲しいから。
カタログ売ってるよ。一つ買ってこうよ。
「ね」 20ユーロ(1ユーロ=130円くらい)って高くない?日本だったら半分くらいの値段じゃないのかなぁ。
「モ」 そうねぇ。でも、ここでしか買えないわけだし、記念にもなるよ。
(注: ぢ、ぢつは…(つд`;))
「ね」 フィギアも付いてるからな。ていうか、半分以上はフィギアの値段だよな。
こんな商売日本以外じゃ考えられないけどなぁ(笑)
「モ」 「新横浜ありな」ちゃん!?
新横浜アリーナってオタクと関係あるの?
「ね」 アタシは詳しくないからよくわからんよけど、「有明やおい」とか「秋葉めいど」のほうが『らしい』と思うな。
「モ」 その名前、おにいちゃんが何かに使いそうだね。
「ね」 アイツのことだから、ロクな事につかわないだろうな。
「モ」 これが有名な「侘び」「寂び」「萌え」ね(笑)
「ね」 最後の一つって、どうよ?って感じだけど、日本文化を表す言葉ではあるかな。
「モ」 こっちの「ぷに」「へたれ」「やおい」は?
「ね」 ダメ人間そのものだよ…アイツを見ているみたいだ。
「モ」 そんなことないよ。おにいちゃん「やおい」属性はないもの
「ね」 そりゃそーだ
「モ」 ふーーん。これが「オタクアパート」なのかな?
「ね」 普通もっと散らかってるんじゃない?
「モ」 どうなんだろうね。見た事無いけど。
「ね」 オタクの部屋の中なんて、想像もしなくねーよな(-_-;)
「モ」 秋葉原のペーパークラフトだよ
「ね」 をを、よくできてるな。
「モ」 専門家が作ってるもんね。
「ね」 怪獣とか出てきたら面白いな。
「モ」 うーん、ボク的には、あきはばらは怪獣より、巨大な八頭身モナーが現れた方がいいな〜
「ね」 なんだ、それ???
「モ」 それでね、貧乳のオコンチナースな魔法少女が退治するの。
「ね」 は、はぁ? ゴメン。ついていけない。。。
「モ」 あれーー??これって!?
「ね」 なんだこれ?
「モ」 これって、有明で行われる某祭典のカタログだよ。
机の配置通りに並べてあるみたい!!
「ね」 も、モモ子。落ち着け。
「モ」 お、落ち着いているわよっ(汗)
それより、何でねこ子ちゃんは口押さえているの?
「ね」 だから、酸っぱい臭いがしたらヤだろ!!

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METAMORPH
ヴェネツィア・ビエンナーレ(la Biennale di Venezia)です。
くらにょん、正直言ってそんなに詳しくないのだけど(笑)。
元々ビエンナーレは隔年に行われていた美術展だったそうなのですが、その中で建築展の部分が分かれて、美術展と交互に開かれるようになったのだそうです。
「なぜ美術展に建築が…?」と思うかも知れませんが、ヨーロッパでは建築は美術的要素が強いとされていて、大学でも建築学科は工学部だけではなく、芸術学部にもあるのだそうです。日本だと、東京芸大などいくつかに芸術系建築学科がありますが、知ってる人は少ないですよね。
話を戻すと、ビエンナーレは経緯からもわかるように芸術系建築展です。しかも、「年を追う毎に建築から離れて行っている」なんて声も聞かれるほどの「変な建築展」なのです。
「変」と言うのはちょっと言い過ぎですが、これからの建築をどう考えて行くべきかとか、建築思想を指し示すような所があって、すぐさま現実になるような展示とは限らないのが、面白い所です。
入場料は学生8ユーロ。大人が12ユーロ位だったかな?くらにょん学生で入りました…

日本館
あははは。まじで行ってしまったのですよ(笑)
建築展とは言っても、コミッショナーの森川嘉一郎氏以外建築関係の人はいないような感じが…。丹下健三(代々木体育館、新宿・東京都庁、お台場・フジテレビ本社などを設計した人…って、知ってるよね)氏は名前だけみたいですし。。。
建築展としてオタクをどう捉えているかが一番興味のあったところなのですが、面白かったですね。日本のマスコミではもう、オタクなイロモノみたいに扱っていたのが多かったように思いますが、『オタク(一般消費者)が数年で秋葉原(都市)を作り替えてしまった』という着眼が面白かったです。その有り余るパワーを持つ「オタク」が何を目指して、都市を作り替える素が何なのかと言う視点で見ると本当に面白いです。
確かに、企画している人たちよりは、身近にオタクが多いくらにょんからすると、ちょっとどうかな…な部分もあったけど、許容範囲内です。

フィギアつきカタログ
くらにょんやられました(怒)
現地で買ったフィギアつきカタログが20ユーロ(約2600円)。帰国後秋葉原で買ったのが1260円。。。(-_-#)
「緊急逆輸入」なんて書いてあったけど、絶対違うよね!!
確かに新横浜ありなちゃんよくできているけど、倍以上の差があるなんて。。。現地での購入一個だけにして正解でした。
現地でのカタログの領収書(左)と秋葉原で買ってきたカタログ(右)。黄色いラベルの右下に1200円+税って書いてあるのわかりますか?
 

その他の展示
ビエンナーレ会場はいくつかに分かれていて、日本館など外国の展示が集まるジャルディニ地区(本来のビエンナーレ会場)、ビエンナーレの主催者が展示を行ったアルセナーレ(巨大な古い倉庫を会場に使っています)、その他にもいくつかあります。が、この二つをざっと見るだけで朝から閉館までかかりました。ちゃんと見るなら別の日にしないとだめです。さらに、他の会場をみるなら…最低三日はかかるって事かなぁ。広いから疲れます。
日本館以外で日本人の作品が出ていたのは、安藤忠雄氏と、伊藤豊雄氏もう一人くらいいたかな。日本の建築家もレベルは決して低くないのですから、もっと取り上げられたいですね。
ちょっと悔やむのは、ビエンナーレ全体としてのカタログを買ってこなかったこと。かなり迷ったのですが、値段が100ユーロ(約13,000円)なのと、かなり重かったので断念したのです。日本語で書いてあるわけでないし。。。でも、やっぱり買っておけば良かったと思うのです。




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