くらげ旅行記第11話の3ばんめ〜

旅行中断


くらげはこの年(1998年)の1月に
ネパールでT/C(旅行小切手:トラベラーズ・チェック)を盗まれ、
3月にトルコで再発行をしてもらいました。
これで終わったと思っていたのですが、
日本では大変なことが起きていました。
盗まれたT/Cが換金され、銀行からお金を払えと請求されたのです。
T/Cは、知っている人も多いと思いますが、
金額の入った小切手に2カ所サインする場所があります。
1カ所は購入してすぐにサインします。
もう1カ所は換金するときに相手の面前でサインします。
そうすることによって、所持者しか使えなくするためです。
そのため、盗難や紛失した場合換金できず、
再発行してもらえるという、利点があります。
旅行中何が起こるかわからないので、
くらげの場合、現金ではなく、T/Cで持ち歩いています。

それが換金されたから返せと言うのは納得のいかない話です。
銀行の言い分は2カ所にサインしたまま盗難にあったので
契約違反だというのです。
くらげは確かにちょっとおばかですが、
そこまでバカではありません。
それは事故報告などのレポートにも書いて提出してします。
換金それたのは事故報告の後ですし、
また、サインを確かめずに換金したなら、
換金した銀行の落ち度でくらげには責任はないはずです。
これではT/Cの意味が全くありません。
しかし、相手(住友VISA)は、電話では話にならないので、
直接来てくれというのです。
くらげにとって、$3,000は大金です。
半年の旅行で使ったお金が大体そのくらいなのです。

ここで、くらげの旅行は中断することが決まりました。
相手も、すぐにとは言っていないので、
6月中に帰国すると言うことになりました。
全く、銀行とは個人に対しては冷たいところです。
帰国後、事情を話し、結局返還請求は取り下げてもらえましたが、
くらげには、大きなダメージでした。

手紙の内容




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