別冊・電網ねこみみ属性 『ごーやー街道山原譚』

Phase 2.2: 美ら海水族館
「ね」 ちゅら〜。美ら海〜。美ら海水族館
「モ」 美ら海(ちゅらうみ)は「美しい海」って意味だね。
「ね」 遠かったぁ〜
「モ」 名護からさらにバスで一時間だもんね。那覇から三時間近くかかったよぉ。
「ね」 路線バスはお客さんほとんどいなかったね。水族館すいてるかな。
「モ」 結構団体さんとか、車で来ている人多そうだけどよ。
「ね」 ま、いこうぜ!!
「モ」 うん♪
「モ」 サンゴ水槽だね。ずいぶん明るいね。
「ね」 サンゴは光が必要だもんな。
「モ」 この水族館は入り口は浅い海の水槽で、だんだんと深い海になっていくんだよね。
「ね」 そう、だから最初はサンゴ水槽。本当の海でもそうだけど、サンゴやソフトコーラルが綺麗なのはせいぜい水深10m。アタシは1〜3mくらいが一番綺麗だと思うよ。スキューバじゃなくて、シュノーケリングの方が楽しめるんだよな。
「モ」 この水槽(左)はちょうどそのくらいの水深(3mくらい)だね。
「ね」 魚も大物はいないけど、たくさんの種類が見られるよ。
「モ」 深く潜ればいいってもんじゃないのね。
「ね」 次の水槽(右)は水深10mくらいかな。このくらいの深さになると、ハタの仲間なら1m近い大物もいるよ。
「モ」 ふうーん。さっきの水槽に比べるとちょっと地味な感じだね。
「ね」 カラフルなサンゴはちょっと少なくなるかな。このくらいまでは、大きな造礁サンゴがみられるよ。
「モ」 じゃあ、これより深くなると珊瑚礁は見られないの?
「ね」 なくはないけど、大きい物は少なくなるよ。サンゴに光が届かなくなるから成長しにくいんだろうな。
それに、海の中が暗くなってくるから見た目も冴えない感じになるんだよな。
「モ」 へーへーへー。今日はねこ子ちゃんが頼もしく見える!!
「モ」 わぁぁぁ、ここがこの水族館自慢の大水槽だね。
「ね」 でかいなぁ〜。クジラまで泳いでるよ。
「モ」 ねここちゃん、あれはクジラじゃなくてジンベイザメでしょ。知ってるくせに〜
「ね」 えへへへ。
ほ乳類のクジラと魚類のサメだと尾鰭の付き方が違うから遠くからでもすぐわかるんだよな。
「モ」 細かく見ると体のつくりが全然違うんだよね。
「ね」 それより、腹減ったし、なんか喰おうぜ。
「モ」 水槽のお魚さんたちを見ながら食べられるレストランね。
「ね」 沖縄名物タコライスだよ。
「モ」 なんか、普通のタコライスと違う気がするけど…ま、いっか♪
「ね」 あの大きなエイは、マンタ…じゃないな。
「モ」 口の形からすると、トビエイの仲間かな?
「ね」 マンタ(オニイトマキエイ)とはすごく近い種類だけどね。
「モ」 この仲間のエイは海底にいるんじゃなくて、常に泳ぎ回っているのが特徴だね。
「ね」 それにしても、あいつ…
彼女もいないで一人で食事とは…ムサイやつだなぁ。
「モ」 ねこ子ちゃん。しっ!!
おにいちゃんに聞こえちゃうよ!!
「ね」 あ、やばい。
「モ」 あーぁ、おにいちゃん落ち込んじゃったよ〜
「ね」 たははは、いつものことだし、すぐ復活するよ。
「モ」 だよね〜(笑)
「モ」 美ら海水族館は国営沖縄記念公園の一部なんだよね。
「ね」 それで、こんな民族村みたいのもあるんだな。
「モ」 いかにもって感じの沖縄の家だね。
「ね」 赤い瓦が沖縄っぽいよな。
「モ」 でも、一般の人の家に瓦を使えるようになったのは明治以降らしいよ。
それまでは偉い人の家は瓦で、一般の人の家は茅葺きだったんだって。
「ね」 右の家がそうだな。
これはこれで南国っぽくていい気もするな〜
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