今回のキーワード  第一話 神々の国から神々の山へ 〜 ??編
 
  ・ ヒマラヤトレッキング
トレッキングとは、山歩きのことと思ってもらえればいいと思います。
登山と違って、山に暮らす村々をつなぐ道を辿って山に近づいていきます。
現地の人の生活道路を使うのですから、特別の物はいりません。
極端な話、元気な体と、それなりの生活費があれば出来てしまいます。途中に宿も食堂もあるのですから。
ネパールのトレッキングシーズンは雨期をさけた10月から5月頃までで、
真冬は雪が降るので標高の高いところは辛いですね。
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   ・ デリーのインチキ旅行代理店

インドにはインチキな店が山のようにある(笑)。
定価100ルピー(1ドルは50ルピー位)の列車のチケットを100ドル!!で売りつけるなんて当然の話。
他に多いのは絨毯屋と宝石屋とシルク屋(笑)。
「これを買って帰れば3倍の値段で売れる。」「業者が輸出すると200%の関税がかかる。」なんて言って、
日本で買い取る店まで紹介してくれますが、当然そんな店はありません(笑)。
この手の店には絶対に「この店は信用できる」「儲けさせてもらって感謝している」などと書かれたインチキノートがある。
もちろん、グルになったいゃ〜な日本人が書いている。
信じ切ったまま日本に帰って、やっと気づく旅行者も多い。みんなきおつけよう!
インドではうまい話は絶対にゼッタイにぜーったいに無いのだ。
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   ・ トレッキングパーミッション

ネパールは国民も貧しいが国も貧しい。もっとも国王だけは世界屈指の金持ちとの話もあるが・・・。
それで旅行者からはどんどん金を取るのだ。理由はビザ代、国立公園の入場料、トレッキングのパーミット代。
そのためにも政府はトレッキングパーミットを発行している(?)。
表向きは国立公園の保護と整備ということになっているのだけど・・・。
そんなわけで我々はパーミッションを取らなくてはいけないのだ。
それでも、わしらは山を見たくてトレッキングに出かけるので、パーミッション代はどんどん上がっている。
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   ・ アンナプルナベースキャンプ

アンナプルナの山々はぐるりと輪を書くように並んでいます。その中を内院(sanctuary)と呼んでいます。
アンナプルナ内院のトレッキングルートはこのアンナプルナベースキャンプが終点になります。
標高は4130メートルとか。(資料によって異なるのだけど)くらげが行ったときは11月も終わりの方だったのでハンパじゃなく寒かったです。
カメラのバッテリーが10分くらいでだめになる!
でも、雪山がとてつもなくきれいです。
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   ・  アンナプルナのコタツ

アンナプルナエリアのロッジには、コタツのあるところが多いのです。
テーブルをカバーでおおって、中に石油ストーブ(キャンプのコンロの大きいようなやつ)を入れて温めます。
他には暖房設備はなく、このコタツのあるダイニングで暖をとりながら過ごすのです。
部屋は寝るときに戻るだけ。かなりケロシン(灯油の主成分)くさいのですが、
何しろ部屋の中の水が凍ることも珍しくないので、かなり助かります。
このコタツに入って、お茶飲んだり、日記書いたり、オシャベリしたり、・・・もちろん食事もですね。
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   ・  プーンヒルの夜明け

ゴレパニの町の標高はおよそ2850m。 それに対してプーンヒルは3200m近くあるので結構な登りです。
まあ、荷物は宿に置いていくのでまだいいのですけど。ここの売りはやはり日の出。
くらげが行ったときには200人くらいはいたんじゃないかなぁ。
日本人もいたけど、ほとんどは西洋系の顔の人たち。
話しても、ヨーロッパ人が多いのです。ヨーロッパ人は山歩きが好きなんですね。
日本人やアメリカ人は車で移動の方が好きなのかな?日本人以外のアジア人というのは、シンガポール人が多いようです。
この観光客を目当てにコーヒー屋が出てきます。なんと一杯50ルピー!!!
ちなみに町まで降りればたったの15ルピー。
いくら何でもひどいんじゃない?ねぇ?

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   ・  アンナプルナの温泉

「タト」は、ネパール語で「熱い」、「パニ」は、「水」と言う意味です。
つまり「熱い水」、お湯の意味です。
アンナプルナ周辺にはいくつか温泉がわいています。
くらげが入っただけで4つほどありましたし、それ以外にもあるらしいです。
しかし、ヒマラヤには火山がありませんから、>多くは地熱で温められただけの単純泉のようです。
場所によってはぬるいこともありました。
くらげが入った中で一番良かったのは「シンガ・タトパニ」という旅行者がほとんど訪れない温泉で、広い・熱い・匂う(ほのかに硫黄のにおいが・・)と、日本の温泉を彷彿させます。
ただし、何処もあまりきれいとは言い難いです。

 
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   ・  タトパニの豪華な食事

トレッキングは山間の道を歩いていきます。
当然、食料などは限られてしまいます。
アンナプルナ内院では、畑すらないので、食べる物は限られ、米、小麦粉、野菜、チーズ、タマゴなどを組み合わせて作ります。
あまりバリエーションは期待できません。
それに比べると、タトパニは交易ルートになっていて、隊商も多く通り物も比較的豊富で、トレッカーも温泉目当て(?)に訪れるので、ツーリスト向けのレストランでは豪華に肉が食べられます。
場合によっては魚も食べられるし、ケーキがあったりと、それまでに比べると、超豪華です。
しかも、同じ物なら、安いです。

 
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   ・  ジョムソン街道

いつころからあったのかはくらげは詳しくないですが、ジョムソン街道はチベットとインドを結ぶ交易ルートだったと言うことです。
かの、河口慧海も(知らない人も多いと思うけど)通ったルートなのです。
現在は、ロバや二千メートルを越すあたりから使われるヤック(小型のヤクの様です)を使っての隊商が行き交う街道になっています。
ロバが列をなして通るのですから、道は広く、平均で幅3メートルくらいあります。 そしてこの道の特徴としては、沢山のロバのウ〇チ付きです(^^;)。

 
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   ・  チベット文化圏

現在日本政府は「チベット」と言う国を認めていません。日本だけではなく、世界中の国はチベットを独立国とは認めていません。
そこで、普通は中国のチベット自治区をさして、チベットと呼んでいます。
しかし、元々、文化の違いなどで地域を指す場合、法的な線引きとは異なる場合も多いですね。
チベットの場合も、中国の言うチベット自治区以外にもチベット文化は広がっていて、中国国内にも、いくつかの自治県があるし、ブータン高地、ラダック地方(インドかパキスタンかは明言しないが)の方にもチベット文化は存在します。 このようにチベット文化のある地域をまとめてチベット文化圏と「旅行人ノート1 チベット」では呼んでいるので、ここではくらげもそれに習おうと思います。
もちろん、ネパールも山岳地方に住む民族にはチベット系民族が多く、ムスタンもその一地域になります。
チベット文化の特徴の一つはチベット仏教(ラマ教)で、寺院の他、ゴンパ(僧の修行寺)、チョルテン(仏塔や仏塔門)などが街中に見られ、その内部ではマニ車なども見られます。
チベット系の人は顔も、日本人によく似ているし、お互い仏教徒という誤解(?)からも、親日的であることが多いです。

 
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   ・  ムスタン王国

かつて某NHKのやらせ番組でも有名になった「ムスタン」ですが、「王国」(ローマンタン)へは普通の旅行者はなかなか入れません。スペシャルパーミッションが必要なのです。
ネパールという国の中に「ムスタン王国」と言う国があるわけですから、複雑な事情もあるようですし、ムスタンを抜ければチベットと言うことで中国側との問題もありそうです。
しかしながら、パンピートレッカーが徘徊するあたりでも、ムスタンと呼ばれ、かなり雰囲気は出ているのでしょう。「ムスタン王国」までは行ったことがないのでわかりませんが、町も、人も、ヒンズーとは違ってきているのは確かです。

 
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   ・  聖地ムクティナート

ヒンズー教、チベット仏教の両方にとっての聖地である「ムクティナート」。
その実体は荒涼とした山の山腹に小さな寺院があって、水が流れていたり、かすかに青白い炎がちろちろと燃えているといった物です。
見ようによってはこんな山の中で!と、驚くかもしれませんが、あまり信心のない者にとってはちょっとがっかりかもしれません。
ガイドには「必見」などと書いてあるので、くらげの感性が甘いのかもしれません。聖地なんて多くはこんな物かもしれませんね。
実はムクティナートを越えてアンナプルナを回り込むルートもありますが、途中にトロンパスとう峠(標高5400m)があって、ここが難所となっています。

 
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   ・  サランコットの丘へ行こう

ポカラからすぐ近くにサランコットの丘と呼ばれる場所があります。
ポカラからすぐ近くで(日帰りで行ける)、パーミッションもいらないので、気軽に行けます。
しかし、まわりを見渡す雪山の景色は素晴らしく、時間があれば是非登って、1泊しましょう。
ポカラの町中で声をかけてくるガイドは必要ないし、彼らの言い値はバカ高なので、是非とも自力で行ってみましょう。
付近のガキはとても根性悪く、サッカーボールが欲しいからとか、学校に行くためだとか言って金をせびりますが100%ウソで、彼らの小遣い(なんと!たばこ代なのだ)になるので無視しましょう。物もあげてはいけません。彼らが必要なのは媚びることではなく、学ぶことなのですから。(物をあげると学校へ行かず、物乞いばかりするのです。親もそうさせてしまいます。)

 
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