くらげ旅行記第5話の補足ページ

いらんでσ(^^)もかんがえた



・ イラン・イスラム共和国


正式国名  : イラン・イスラム共和国<
首 都   : テヘラン
人 口 (*) : 6,113万人
国民生産  : US$不明−
滞在期間  : 1998/1/23〜2/24
通 貨   : リアル (公定:3000Rs/USD、
             実勢:4800〜5000Rs/USD)
(*): データは1998年版。(財)世界の動き社「世界の国一覧表」より引用。
  国民総生産は発表されていない。
19年版帝国書院の世界地図によると、産油量は世界代4位。
通貨のレートは公定(銀行)と実勢(路上のチェンマネ屋、土産物屋など)で、大きく異なる。イラン人も、換算は実勢レートで行う。公定レートは毎年1回改訂され、現在は改訂されている(ハズ)。
かの有名な故ホメイニ氏が率いる政府が現政権なので、国策としてはイスラム原理主義を取る。
また、素直に反米の態度をとり、国民感情も同じく反米的である。
98年のワールドカップサッカーでアメリカのチームに勝利したときの事は、想像するだけで楽しい。出来れば、この目で見てみたかった。
しかし、国内にはパソコンもジーンズもコカコーラもある。
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・ イランのヒゲのおじいさん

一言で言えば、故ホメイニ氏です。
かつてのパーレビ政権を倒し、イスラム革命を起こした指導者ですね。
このとき、イランの石油ほしさにホメイニ氏をおだて、革命を後押ししたのがアメリカですが、ホメイニ氏はそんなアメリカを逆に利用するだけ利用したのです。。
革命後もホメイニ氏はアメリカの言いなりにならなかったので、怒ったアメリカはイランに対して、輸出禁止の処置をしたが、ヨーロッパからあらゆる物が流れ込み、アメリカは悔しい思いをしているのです。
(アメリカは本当に自分勝手な国ですね。)
結局、ホメイニ氏の方が一枚上手だったのです。
しかし、このホメイニ氏革命直後は大人気だったようですが、現在ではいささか状況が変わってきているようです。
一部の人の中には、宗教的な締め付けを嫌ったり、経済停滞の原因として、暗に非難する人も少なくは無いです。

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・ イラン人は清潔好き?

アジア横断というと、くらげのようにインド、パキスタン経由、または中国、パキスタン経由でトルコに抜けるか、逆のコースがポピュラーなのですが、トルコはともかく、インド・中国・パキスタンの清潔度はとてもほめられた物ではありません。
(反論は受け付けません。って、反論する人はいないと思う。)
インドから、パキスタンに入って、ずいぶん良くなったかなと思ったのですが、それでも「ましになった」程度だったのです。
しかし、イランは違いました。道路にゴミが落ちていない。町中にゴミ箱がある。何しろ牛がのさばっていない(笑)。
街の雰囲気も、どことなくあか抜け、ゆとりがあるように感じます。
また、石油の出る国ですから、エネルギーは豊富で、街灯が整備され、夜でも明るいのです。
地球温暖化にはかなり貢献しているような気もしますが・・・(^^;)。
(余談ですが、イランからは右側通行になります。)

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・ 日干し煉瓦

日本で普通に見る煉瓦(って、煉瓦自体あまり見ないかな?)は、土をこねて焼き固めています。一種のセラミックですね。これは焼き煉瓦と呼ばれます。
一方、日干し煉瓦というのは、読んで字のごとく、土を練って、型に入れ、天日で乾かしただけの物です。普通は崩れないように、わらくずを混ぜます。
それでは、雨が降ったりして、水がかかったら、またドロドロになるのかと言えば、まさにその通りです。
ですから、ほとんど雨の降らない砂漠気候の地域でしか使われないのですね。
家の建て方としては、この煉瓦を積み重ね、ドロドロの泥で塗り固めていきます。
重要な建物(モスクとか、城の外壁とか)などでは、表に焼き煉瓦を使うこともあります。
何故焼き煉瓦にしないのかと言えば、燃料が必要だからです。
今でこそ、世界屈指の産油国でも、人類の歴史から見たって、それはつい最近のこと。燃料は貴重だったのです。
沙漠と言っても、全く雨がふらないわけではないので、時々修理しなければなりません。
逆に言えば、人が去った街はどんどん崩れていくのです。

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・ モスクとメドレセ

モスクというと、あの、タマネギのような天井の建物を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、モスクはイスラムの教えに従い、お祈りをするための場所ですから、何でもいいのです。人が集まって、メッカの方向が判ればいいので、形にはこだわりません。
お祈りは必ずメッカの方向に向かって行うので、その目印として、壁にくぼみが付けられています。
これをミヒラーブと呼んでいます。本文に写真が載っていますが、大体どこのモスクでもこんな感じです。
イランでは、中庭のあるようなタイプのモスクが多く、全体が覆われているモスクは小さな物がほとんどです。
一方、メドレセはイスラムの神学校で、イスラム教などについて学ぶ場所です。
教育の原点が宗教施設であることなどは、日本も、ヨーロッパも同じですね。

イスラム教は神様がどうしたこうしたと教える以外に、生活規範なども含まれています。
サウジアラビアが、法律としてコーランをつかっているのはそのためです。
遠く離れた我々にはやや奇妙なところもありますが、沙漠の中で生き抜くための知恵だったりするわけですね。
ついでに書いておきますが、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教は、そのもとは同じです。ですから、ヤハウェもゴッドもアッラーも呼び名が違うだけで、同じ神様と言うことになります。
信者の方からは異論もあるでしょうけど。
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・ 定価販売

日本の場合はコンビニでも、一般の商店でも大体定価が決まっていて、その値段で買うことになりますね。
多分、いわゆる先進国などは同じ様なシステムだとは思いますが、世界がどこでもそうかと言えば否です。
相手を見てふっかけてきます。
お金を払うときは、つねに納得して支払うというのが売り買いの基本ですから、売り手にしても、後ろめたいわけではありません。
そうはいっても、現地の人の10倍以上で買わされることもざらなわけで、ちょっと腹が立ちますね。
我々からすると、元々物価の安い国が多いので、気づかないことも多いし、逆に安い安いとはしゃぐ旅行者も少なくありません。
相手にしてみれば、「してやったり。」と、ほくそ笑んでいることでしょう。
特に、観光客相手の土産物屋が多いのですが、金銭感覚が異なり、物の相場を知らない旅行者はぼったくりやすいのですね。
所得の差があまりにも大きい我々が、現地の人と同じ値段で買うべきかどうかは時に議論になりますが、変な同情は人をダメにするだけではないかとくらげは思います。
こういったぼったクリは、インドなどは特に有名ですが、別にインドとは限らないと思いますよ。
くらげの経験では。

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・ バザール散歩

バザールやスークと呼ばれる商店街?にはいろいろなお店が集まって、活気もあるのでくらげは買い物が無くても出かけていきます。
しかも、それが古くて落ち着いた雰囲気も併せ持っていれば、なおさらです。
日本でも見るような物も有れば、何に使うか想像も出来ないような物まで、とっても楽しいです。
さほど観光ずれしていなければ、うるさい客引きもいないし、自分のペースで楽しめます。
買い物するときには、価格交渉は必要ですが、時間が有れば、それもまた楽しいです。

ちなみに我々が日常よく使う1,2,3・・・は、アラビア数字と呼ばれますが、アラビア語の数字は似て非なる物です。
手書きのサンプルです。バザールの中では多くの物がこの文字です。
書き手によってクセがあるので、なれないくらげは???なんて事もあります。
また、アラビア文字は右から左へとますが、
数字は1の位からだんだん大きな位へと綴りますから、
(例えば、123なら、3(一の位),23(十の位),123(百の位)
と綴っていきます。ですから、電卓を押せない人がいます。)
左の方が大きな位なのは、我々と同じになるので、値札など見るときは文字を置き換えるだけで大丈夫です。

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・ イランのレストラン その1

イランの食事は、人によってはなんともないのだけれど、肉の苦手な人にとってはかなり辛いです。
イランには食堂のような物自体数が少ないのですが、それらの食堂のメニューは大体決まって肉の串焼き(ケバブ)です。
野菜は雑草のような物がチョロりんと申し訳なく添えられているだけ。
付いてくるナン(小麦粉を練って、のばして焼いた物。ピザ生地のすごく不味い物と思えばよいか?)は、ぺらぺらでぱさぱさで超絶まずいですし、ライスにしても、ただでもおいしくない長粒米に、質の悪い油をかけてわざと不味くするし・・・トホホです。
そのほかにサンドイッチ屋(ただし、ドックパンで出来ている。)が有りますが、やはり肉ばっかりで、ばさばさで、変わりばえ無く、不味いです。3日経たずに飽きてしまいます。
たまに鶏の丸焼きやホレーシュという野菜のトマト煮(実は、これがイラン人のメインのおかず。)が有りますが、目先がちょっと変わるだけでおいしくは無いです。
一度食堂でスパゲッティをたのみましたが、作り置きのスパゲッティは、ご丁寧にも乾いていたのでございます。・・・トホホホ (T^T)。

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・ 中東の甘いお菓子

一応、イランからは中東と言うことで、中東の甘いお菓子として、まとめてみました。
日本でも、純和菓子と洋菓子の境が無くなるなどしていますから、くらげが食べた物も、純ペルシャ菓子かどうかははっきりしませんが、あからさまな洋菓子以外には、クッキーのような物や、和菓子のワラビ餅の様な物も有りました。
しかし、中東の甘いお菓子と言えば、トルコのバクラワのようにパイにシロップをかけた物がポピュラーです。
パイの生地の間にくどいシロップがたっぷりしみこんだお菓子は、甘いもの大好きなくらげにとっても、・・・ちょっと。
なぜ、あんなにくどいシロップになるのか不思議です。
他のお菓子は結構食べましたが、あの手のだけは、1,2回食べただけでもういいって感じでした。
氷砂糖や黒砂糖かじっている方が遙かにおいしいです。
甘さは、何でも、かなり甘いです。本文の「ちょっと甘め」はかなり控えめな表現です。

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・ 旅の情報ノート

イランや中東、南米、アフリカなどは旅行者が少ないせいか、ガイドブックが大変少ないのが、現状です。
イランに関しては、現時点(98/10)では日本語のガイドブックとしては、、ポケットガイドで中東編の中に少しかかれているのと、今年になって、旅行人から「アジア横断」で、やはり一部扱われているだけです。(99年に地球の歩き方が出るそうです。)
そのほかは、Lonly planet など英語の物が少しある程度です。
英語のガイドブックにしたって、大したことは書いていないので、最終的には、旅行者同志の情報交換が、大切な情報源になります。
また、このような地域では、旅行者がたまる宿にノートが置いてあって、旅行者たちが自由に読んだり書き込んだりしています。
くらげも、かなりこの手のノートにお世話になりました。
しかし、残念ながら、時々無くなることもあるようです。もし、これを読んでいる方が、情報ノートを見かけたら、大切に扱って下さいね。

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