国立天文台
2003ねん10がつ25にち
11月25日は国立天文台三鷹キャンパス(通称:東京天文台)の特別公開日でした。
くらにょんも行ってきました。えぇ、もちろん一人でですが....(つд`;)

実はくらにょんあまり期待しないで行きました。研究者は当たり前ですが研究・開発するのが仕事で、学会などはあるにせよ他人に説明したりする事は苦手な人が多いんです。また、説明するにしても、ある程度の知識を前提にしていたりします。
でも、それは杞憂でした。見学者は子供や近所の家族連れも多く、十分に楽しめるようになっていました。逆に、アカデミックな部分は展示だけではなく、説明を受けた方が良いようでした。また、その説明員がいろいろと親切で好感が持てました。
くらにょんはここぞとばかり、いろいろ話を伺ったのですが、みなさん丁寧でとても有意義でした。おかげで、正午頃に行って、展示をまわっているだけで午後5時を過ぎてしまいました。本当は講演会も聞きたかったのに。。。。(´・ω・`)

三鷹キャンパスの特徴の一つとして、すでに実際の観測は多くを他の海外・宇宙を含め場所に移していて、その解析、研究を行っていることです。そして、もう一つが古い観測機器が残っていて、天文歴史博物館的な部分があるということです。
くらにょん個人的に面白いと思うので、まとめてみました。

日記の最初にある写真の中にある望遠鏡(65cm屈折)です。筒の長さが11mもあり、写真に収まり切れませんでした。
現役ではないようですが、歴史の重みと、貫禄は十分です。
このドームはなんと木製。内部から見ると木工構造の美しさが見られます。
これは最近(確か10年くらい前)の望遠鏡(50cm反射)です。週末になると観望会に使用されているそうです。ちょうどハロウィンの時期なのでカボチャの人も。。。
昭和初期に作られたカール・ツァイス製望遠鏡(20cm屈折)
所々錆も出ていますが、まだまだ使えそうです(現役は引退しているそうです)。このドームも木製です。
そして、赤道義(天周に合わせて望遠鏡を回転させる装置)の回転速度を制御するガバナー。
「ガバナー」って、機械に詳しい人でもあまり知らないと思いますが、遠心力を使った機械式の回転制御装置です。今のように電子制御が現れる前に蒸気機関などで使われていた装置です。くらにょんも実物のガバナーを見たのは2度目(最初は明治村の展示物)です。説明してくださった方曰く、赤道義用のガバナー国内では、これと上野の他には知らないと教えてくれました。
ちなみに、動力は重力式(重り)です。言い換えると、ドームの回転、開閉、赤道義の駆動とすべて電力は使っていないので、極端な話、電気が無くても観測できる、ある意味非常に貴重なものです。

そんなこんなで、一日楽しませていただきました。
残念だったのは、曇天で観望が出来なかったこと。まぁ、それでも見学に丸一日かかってしまったですけどね。
来年も行きたいです(o^-')b
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