万景峰号入港中止
2003ねん6がつ9にち
久々の堅めの日記です(^^;
北朝鮮の万景峰号の新潟入港が中止になったようです。
理由は臨検の証拠隠しが間に合わなかったんじゃ無いかと思います(寸前で中止しましたからねぇ)。船内にいろいろとヤバイ仕掛けがあったんじゃないかなぁ。。。想像ですけどね。
ただ、ちょっと気になるのは、このことに関して入港阻止として歓迎する風潮が見られることです。
元々日本は北朝鮮とは国交が無く、万景峰号は第三国を介さない数少ない外交ルートであったはずです。ですから、もし本当に拉致被害者の家族や、死亡とされている他の被害者(最初から死亡しているとは思っていませんが...)のことを思えば、残して置いた方が得策だと思います。
もちろん、入港に際しては貨物から乗組員、乗客まですべて厳しい検査を行う必要はあります。過去の証言、オーストラリアで見つかった工作船の積み荷などから合理的な判断だと言えます。それに対して、入港をやめる。これは北朝鮮判断ですからかまわないと思います。
しかし、その次です、入港中止を歓迎する様なことはこの外交ルート自体を断絶させかねないのではないでしょうか。日本としては、これこれ某の理由から臨検は行うが、決して北朝鮮を追いつめるつもりではないとアピールする必要があります。そこから交渉(=情報収集)が出来るのです。その交渉が無ければ、被害者の救出はさらに遠のくでしょう。そして、アメリカが主張するように交渉よりも制裁的な手段を使い、北朝鮮を追い込んでしまったとき、結果がどうなるは、湾岸戦争、アフガニスタン、イラク戦争を見ても明らかです。金正日体制は崩壊しても、拉致被害者は救われません。
まぁ、いくら外交が下手な日本の外務省でも、そのくらいはわかっていると思うので、万景峰号の入港が1〜2週間遅れる程度に済ませるのではないかと思います。もしくは、強力な外交ルートを確保したか。
いずれにしても、ガキの喧嘩じゃないので、「おまえなんかもう入れてやんないよ〜やぁーい」なんて大人げない態度だけは政府だけではなく、他の団体もやめて欲しいです。他国への外交にも支障が出かねません。たとえ、相手がガキであってもです。
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