イラク侵攻とドル
2003ねん5がつ14にち
またか...と、思う方もいるでしょうが(と、言うほど見ている人はいないかな( ^^ゞ)、イラク戦争問題です。
今日読んでいた「旅行人」という雑誌に興味深いことが書いてありました。田中真知さんの書かれた記事の中で、「America's war against Europe (Paul Haris)」(「アメリカのヨーロッパへの戦い (ポール・ハリス)」)という論文にふれています。
その内容は「アメリカがイラクを攻撃しなくてはならなかった原因は、石油自体よりも、2000年11月6日にイラクが原油をドル建からユーロ建にしたことに寄る。すなわち、これにOPECが追随した場合(アメリカは石油の巨大消費国であるが、また世界1,2を争う産油国でもある。よって、産油国の原油輸出先はアメリカよりEU、アジアの方が大きいのです。現実味は十分あります。)、世界各国はドルを放出し、ドルは暴落。世界の基軸通貨がドルからユーロに切り替わる可能性も大きい(と、いうより、切り替わる可能性の方が高いだろう)。アメリカ経済に致命的な打撃を与える。だから、アメリカは自国の経済を守るためイラクに戦争を仕掛けた。」と、言うのだ。さらに、「フランス、ドイツの強固な反対もユーロを基軸通貨にしたいもくろみがあり、UKはユーロを採用していないので、アメリカに追随した。」と、いうのだ。
こんなからくりがあったとは!! 他にも、石油の利権が欲しいとか、中東における立場を築きたいとかの理由もあるが、なんとも納得のいく戦争理由ではないか。これでは理由は何でもいいから戦争してフセイン政権を倒したくなるわけだ。今まで気づかなかったが、これがアメリカがイラクに侵攻した一番の理由なのは間違いなさそうです。
以前も書いたが、個人的には一般市民だけではなく、イラク兵の犠牲者もこの戦争の被害者だと思っています。
数千人の命はアメリカの『ドル』という利権のために殺されたのですね。
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